これは、平凡な学生だった僕が、
E判定から京大に合格するまでの経緯を
ストーリー調に振り返ったものです。
第15話「合格から成功体験を積んでいく」
大学受験が終わってから数年が経った。
その間、大学生活も楽しんだけど、
勉強の方もそれなりに頑張った。
言うまでもないけど、学ぶことに終わりはない。
まだ知らないことは山ほどあるし、
どれだけ勉強しても、
理解できないことはたくさんある。
ただ、”テストを突破するための”勉強では、
困ることはなくなったように思う。
受験勉強にしろ、国家資格の試験にしろ、
やることはどれも変わらなかった。
(テストのための勉強が本当の教養につながるのか、と聞かれると微妙だけど…。)
受験勉強で苦労していたことは、
次第に過去のことになっていった。
そんな中で、知り合いから、
受験について相談されることがあった。
特に、母親の友人と、
そのお子さんからの質問が多かったと思う。
教育熱心でもない家庭から、
京大生が突然わいて出てきたのだ。
「うちでも可能性があるんじゃ…」と、
そう考えて、話を聞きに来るのかもしれない。
また、あるときは、
個別指導塾でバイトすることもあった。
そこで、どんなに成績の良い生徒でも、
大なり小なり勉強で悩んでいることを知った。
なぜ僕は現役で合格できたのだろう、
と考えることがある。
僕は、他人と比較しても、
特別な才能があったわけではないと思う。
高校時代も、大学に入ってからも、
明らかに僕より頭がいい人はいくらでもいた。
それに、頭の回転で言えば、
人よりも遅い方じゃないかと思う。
小学生のときは、九九や割り算が出来なくて、
百マス計算では常にビリ争いをしていたほどだ。
特別な教育を受けていたわけでもない。
僕の両親だって、僕のことを
大学まで進学させるつもりはなかっただろう。
自分たちがしてこなかったからか、僕自身も、
「勉強しろ」なんて言われることはなかった。
それでも僕が合格できたということは、
東大でも京大でも、正しく努力していれば、
案外受かってしまうものなのかもしれない。
実際、「京大なんてムリでしょ」という人は、
真面目に可能性を検討してない人ばかりだった。
せいぜい「頭がいい人しか通えない」なんて、
勝手に思い込んで、想像だけで喋っている。
世の中には、知らないだけで否定したがる人や、
よく考えずに先入観だけで判断する人が多い。
まあ、それ自体は別にいいと思う。
自分の判断なのだから、
その人の考えを無理に改めさせよう、
なんてことは特に思わない。
ただ、イチバン残念に感じているのは、
そんな先入観による言葉のせいで、
悩んでしまう人がたくさんいることだ。
新しいことに挑戦するときは、
誰だって不安になってしまう。
そんなときに、周囲から否定されると、
気持ちが揺らいでしまうのも仕方ないだろう。
でも、それで自分の可能性を潰してしまったら、
ホントにもったいないと思う。
そんなことを考えていたら、ある日、
インターネットの凄さを知る機会があった。
とても興味が湧いたので、
自分も受験勉強のブログを始めてみた。
僕が京大を受験するきっかけになったのは、
学校で配られた合格体験記だった。
だから、それをブログにしたら、
きっと面白いだろうと思ったのだ。
最初は、数人に見てもらえただけで感心した。
でも、それが次第にメッセージまで
貰えるようになってきた。
大学に入って、トライアスロンがしたい高3生。
一人暮らしに憧れる浪人生。
将来の夢が見当たらず、文理わけで悩む高1,2生。
子どもの受験が心配なお母さん。
高校受験を控えている中学生。
インターハイに出場するような文武両道の人や、
日本の大学に入るために、
海外から移住してきた人からも連絡をもらえた。
(他にも、集中力が上がるという
謎のサプリメント?の宣伝をお願いされたり…)
インターネットの威力というものを
肌で感じることができた。
とにかく、連絡をくれた人たちを含めて、
わざわざ僕のブログを読んでくれた人には、
ホントに合格してほしいと思う。
なによりも、受験という勝負に勝って、
これからの人生に弾みをつけてほしい。
「やれば、案外できるもんだな」
そう思えるような成功体験を積んでほしい。
正直、学歴なんかより、
そういう自信の方がよっぽど大事だと思う。
自分に自信がある人は、学歴がなくたって、
ドンドン新しい分野に挑戦していって、
勝手に人生を好転させていくだろうから。
僕は高校受験で失敗して、
自分はダメ人間だと落ち込んだ。
そのせいか、当時は何をやるにも
否定的な見方しかできない人間だったと思う。
でも、幸いなことに、
大学受験で京大に合格して少し自信がついた。
もし、あのまま、
「どうせダメ」「頑張ってもムダ」
という考え方しかできない人生を送っていたら…
そう思うとゾッとする。
そして、いまになって振り返ってみれば、
受験に失敗したイチバンの原因は、
”知識がないこと”だったように思う。
例えば、勉強法についてだったり、
自分の成績の伸び方といった知識のことだ。
でも、知っているか・知らないか、というのは、
言ってみれば、ほんの僅かな差に過ぎない。
その小さな差のせいで、
受験に失敗して、自信をなくしてしまったら、
それこそ本当にもったいない。
だからこそ、その差を無くせるように、
これからも情報発信をしていこうと思う。
自分の志望校に合格して、
成功体験を積むことのきっかけに、
僕が少しでも関われたら嬉しい。
・はじめに「E判定からの逆転合格ストーリー」
・第1話「忘れられないパス」
・第2話「ガラスのせいで授業ができない」
・第3話「衝撃を受けた合格体験記」
・第4話「数字の弱点見つけたり」
・第5話「同志との意外な出会い」
・第6話「世の中の間違った常識」
・第7話「人生最悪の夏休み」
・第8話「模試で心が折れかける」
・第9話「逆転合格の兆し」
・第10話「いざ二次試験へ」
・第11話「失敗しても、やり直せばいい」
・第12話「合格発表当日」
・第13話「キョウダイって、どんな漢字?」
・第14話「合格後の新しい世界」
・第15話「合格から成功体験を積んでいく」
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