前回の記事
の中で、
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受験に限った話ではないですが、
こんなふうに、たいていの人は常識で判断して、
正解とは真逆の方向に進んでしまうことが多いんですよね。
こういうことって、英語とか数学の勉強とは違って、
誰も教えてくれないから知りようがないのです。
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ということを書きました。
これと同じような例がもう一つあります。
というのも、よく受ける相談の一つに、
「自分に厳しくできません」
「なんとなく甘えてしまって勉強できないです」
「どうすれば自分に厳しくできますか?」
みたいなものがあるのですが…
でも、これも逆なんですよね。
むしろ、自分に厳しすぎるから、
そのせいで勉強できなくなっているんです。
上手に説明はできないのですが、
人と話すとき「これはダメ」「あれもダメ」って言ったら
萎縮しちゃって発言できなくなりますよね。
それと同じで、
「このくらいの勉強じゃダメ」
「もっと何時間も勉強しなきゃ」
って厳しくすると、
少しの勉強すらできなくなって、余計にストレスになるのです。
例えば、受験生になるとプレッシャーからか、
「毎日8時間は勉強しなきゃ!」なんて意気込む人がいます。
でも、それができるのは、
すでに毎日7.5時間勉強できている人だけです。
毎日1時間も集中して勉強できていない人は、
まずは1時間から始めていくのです。
そんなふうに焦って階段を飛ばそうとするから、
ストレスだけ溜め込んで失敗するんですよ。
(そして、ちなみになんですが、
僕は8時間も集中して勉強できた試しがありません。)
そうじゃなくて、自分に優しくしてください。
「甘やかす」というと語弊がありそうですが、
つまりは「自分を許す」ということです。
これは、
「何もせずにダラダラしていい」
ということではありません。
それは自分に優しくする以前に、
自分の将来に関心をなくしている状態です。
そうではなくて、自分に優しくするというのは、
「どうやったら自分でも簡単に達成できるだろうか?」
と考えるということです。
これは、実は、
自分に厳しくするよりも大変なことなんですよ。
むしろ、厳しくするほうが簡単だから、
みんな自分に厳しくしようとするわけです。
例えば、ニンジンが嫌いな子がいたとして、
優しいお母さんであれば、
無理やり食べさせようとはしませんよね。
だって、そんなことしたら余計に嫌いになるし、
いま無理やり食べさせることは目的ではないからです。
本来の目的は、将来ひとりになっても、
ニンジンが食べられるようになることですよね。
だから、きっと細かく刻んで食べさせたりとか、
いいお母さんなら何か工夫をするはずです。
ただ、そんな工夫をするよりも、
無理やり叱りつけて食べさせたほうが楽なんですよね。
だから、みんな自分に厳しくしようとするのです。
でも、優しくする方が正しい道なんです。
なので、勉強でも、
「どうやったら苦手な数学でも好きになれるか?」
ということを工夫するのです。
その工夫に頭を使うのです。
例えば、もっと前の単元から復習してみよう、とかですね。
その他にも、
「もっとやる気出せ」とか「もっと集中しろ」なんて
自分に厳しく言い聞かせるのは簡単です。
でも、それでは一向に改善はしません。
そうではなくて、自分に優しくしてください。
まずは、できない自分を許すところから始めるのです。
ということで、今回は以上です。
また分からないことがあれば、連絡してくださいね。
ちなみに、志望校に合格するためには、
自分が合格する受験生にならなければいけません。
つまりは、合格にふさわしい考え方を身につけるということです。
勉強法を含めて、こういう考え方も一つずつ直していくことで、
自然と合格する受験生になっていきます。
なので、引き続きメールしていきますね。
それでは、ありがとうございました^^