前回の記事の続きです。
まだ読んでいない方は、こちら↓をお読みください^^
簡単に復習をすると、最適な勉強法というものは、
その人の”これまで”と、”これから”で常に変化し続けていくということでした。
正解が存在しない勉強法
つまり、前回の話から分かることが、勉強法には、
- 万人に当てはまる部分と、
- 万人には当てはまらない個人によって異なる部分という、
二種類のものが存在するということです。
万人に当てはまる部分というのは、例えば、
「基礎固めから始めよう」とか「復習をしっかりこなそう」みたいなところですね。
これは、誰にでも当てはまることだから、一般的な正解が存在します。
しかし、それとは違って、個人にしか当てはまらない部分もあるわけです。
例えば「過去問は何年分解くべきか?」とか
「英単語は書いて覚えるのか、読んで覚えるのか?」といった問題のことですね。
これについては、一般的な正解は存在しません。
人によって、安定して合格点が取れるまでの過去問演習の量は変わってきますし、
英単語だって人それぞれで覚え方に得意・不得意があってもおかしくないですよね。
(ちなみに、僕は最初は書いて後から読んで覚えていました)
こういう事情があるために、この部分の質問は答えたくても答えられなかったわけです。
計画や優先順位の質問も同じですね。
宝探しの例で考えるとわかりやすい
これは、宝探しを例にすると分かりやすいと思います。
あなたは、”志望校への合格”という宝を探して冒険に出発する受験生です。
このとき、”万人に当てはまる勉強法”が、この冒険の宝の地図に当たります。
この地図には、宝までの道のりが描いてあるため、冒険には欠かすことができません。
ただ、宝の地図さえあれば大丈夫かというと、それは違います。
なぜなら、地図で通るように描かれていた橋が実際には壊れていたり、
天候が大荒れのために、乗るべき船に乗れなかったり、
こんなふうに、冒険には想定外の問題がたくさん起きるわけです。
じゃあ、どうすればいいかというと、
宝の地図のルートを参考にしつつ、自分なりのルートを開拓していくしかないのです。
橋が壊れていれば迂回路を見つけたり、嵐で船が出せなければ陸路で進む方法を検討したり…。
そんなふうに、問題が起きる度に状況に応じて、自分なりに柔軟に対応できる人が、最速・最短で合格という宝を手にするのです。
勉強法についても同様で、成績のいい人の方法を表面だけ真似しても、全く成績は上がりません。
原理原則を理解することは大切ですが、それを自分なりのルートに落とし込まないとダメなのです。
勉強の悩みについて全体を整理すると…
以上のことから、勉強については
「わかる勉強 or とける勉強」という分類の他に、
「全体に当てはまる or 個人にしか当てはまらない」という分類もあることがわかりました。
これらについて、一度わかりやすく整理してみましょう。
表にするとこんなかんじ↓になりますね。
およそ勉強における悩みは、この4つの領域のどれかに当てはまります。
逆に言えば、この4つのそれぞれについて悩みを解決できれば、合格も間違いなしということになります。
簡単に表の内容について解説していきますね。
【左上】”わかる勉強”について”全体に当てはまる”悩み
学校の教育課程の範囲で出てくる悩みのことです。
つまり、みなさんが普段から授業で学んだ内容についての話ですね。
「微分・積分が分からない~」とか「関係代名詞が~」といったことの悩みです。
これについては、学校の先生が教えてくれますし、予備校の講義などでもわかりやすく解説してくれます。
解き方を理解するという意味では、問題演習の授業もここに当てはまります。
【右上】”わかる勉強”について”個人にしか当てはまらない”悩み
教科書には載ってないけど、勉強を進めていく上で生まれた個人的な疑問です。
「原子核にある陽子は+同士なのに、なぜ反発しないで集まっていられるの?」とかですかね。
受験で直接には点数につながらないかもですが、疑問を持って調べることで、より科目への理解が深まります。
こういった内容は、個人的に質問すれば教えてもらえることが多いです。
(あまりマニアックな質問だと、先生も答えられなかったりしますが^^;)
【左下】”とける勉強”について”全体に当てはまる”悩み
さっきも伝えたとおり、勉強法について全体に当てはまる部分の悩みです。
各科目の進め方であったり復習の重要性など、誰にでも通用するノウハウのことですね。
この部分については、本屋さんに行けば「○○勉強法」みたいなやつがたくさん並んでますし、
実際に受験勉強をしてきた人に聞けばいろいろ教えてもらえるでしょう。
全体に当てはまる悩みであるため、調べると解決しやすい範囲ではあります。
【右下】”とける勉強”について”個人にしか当てはまらない”悩み
今回のテーマである、自分なりの勉強法を確立する上での悩みです。
さっきも話したように計画とか優先順位の付け方、苦手科目の対策だったり、
「過去問は何年分解くべきか?」「書いて覚えるか?読んで覚えるか?」といったことですね。
ただ、残念なことに決まった正解がないため、答えは誰にも教えてもらえません。
答えは自分で作るしかない?
僕がいろんな質問を受けて思うのは、右下の領域に問題があるせいで、成績が伸びない人が多いんじゃないかな、と思うのです。
まあ、誰も教えてくれないのだから、仕方がありませんよね。
こればっかりは勉強法の書籍を調べようが、答えが書いていないので調べようすらありません。
じゃあ、どうするかというと、
答えを自分なりに作り出していかなければならないわけです。
・・・こんなふうに書くと、あなたは、
「結局は、自分でどうにかするしかないのか」
と感じるかもしれませんね。
でも、僕は、答えそのものは用意できなくても、
「答えの作り方」を伝えることはできるんじゃないかと思うのです。
よくよく考えてみれば、学校の勉強というのは、答えが既に用意されていて、それを正しく求めることを要求されます。
しかし、その反対に、自分の勉強は自分で作っていかなければいけないわけです。
だから、この違いのところで戸惑っている人が多いのかな、、、と。
なので、僕がこの問題の解決方法を伝えていこうと思います。
かなり大事な話をしてるつもりなので、しっかり読んでほしいですね^^
続きます。