勉強で復習がいかに大切かは皆さんも散々言われてきたと思うんですが、
それでも一度やったことをまた勉強することが面倒くさくて復習をしない人がたくさんいます。
(まあ気持ちはわかります^^;)
しかし、受験勉強において復習しないならそもそも勉強しない方がマシです。
それくらい復習は大切だということですね。
今回は復習の必要性について話そうと思います。
◆1回では知識を使いこなせない
テスト前に一夜漬けしたものの問題が全く解けなかったなんてことないですか?
確かに暗記科目なんかはそれでうまくいくかもしれませんが、
数学が一夜漬けの勉強でうまくいった…なんて聞いたことがありません。
これは数学が知識を問題に応じて使いこなす科目だからです。
例えば、二次方程式の解の公式を暗記していても簡単な計算問題しか解けませんよね。
応用問題なんかを解くには公式が
「どんなふうに導出されて、具体的にどんなふうに使うことができるのか」
までを知っている必要があります。
このように勉強したことを使いこなせるようになるためには何度も繰り返し復習しなければなりません。
1回の学習だと、せいぜい内容を理解することしかできないです。
そして内容を理解しただけではテストで全く使い物になりません。
復習をしないという、テストで使い物にならない勉強をするのははっきり言って時間と体力の無駄です。
どんな科目でも勉強するなら必ず復習の時間をとるようにしましょう。
◆復習回数と記憶への定着率
そもそも理解したことですら復習しなければどんどん忘れてしまいます。
人間は生きている限り、毎日たくさんのことを体験するわけですから
どんどん忘れていかないと脳がパンクしてしまいます。
下の画像は忘却曲線と呼ばれるもので
時間の経過と記憶の定着率の関係を復習回数ごとにまとめたものです。
これを見れば少し勉強したくらいでは記憶できないことが分かると思います。
ぼくもよく考えていましたが、勉強していて
「自分はなんでこんなに物覚え悪いんだ…」
とか悩む必要ないです。
それが人間にとって当然なんです。
覚えられないことがあっても決してあなたに問題があるのではありません。
勉強方法に問題があるだけです。
今回の場合でいえば復習の回数が足りていないということですね。
◆理解した「つもり」が一番ヤバい
ぼくが受験生のときは7回を目安に復習していました。
ある程度の時間をおいて同じ問題を7回復習するのです。
場合によってはもっと繰り返します。
これだけ繰り返して初めて記憶に定着したと言えるんです。
それなのに、ぼくの経験上ですが、
成績がのびないという人に限って圧倒的に復習が不足しています。
せいぜい1回やそこらで復習した気になっている人が多すぎるんですよね。
彼らはたった1回の復習で理解した「つもり」になってるんです。
理解した「つもり」はめちゃくちゃ危険ですよ。
テストの点数が悪くても原因となっている部分を自分は理解したことにしちゃうので、
いつまでたっても勉強しなおさずに放置してしまいます。
その結果、
・他の部分の勉強をしてしまう
↓
・原因が直ってないから成績が上がらない
↓
・「勉強しても無駄なんだ…」と自暴自棄になる
という流れが完成してしまいます^^;
いまちゃんと勉強しているのに成績が伸び悩んでいるという人がいたら、
自分が理解した「つもり」になっていないか考えてみてください。
このパターンに陥る前に対策をとりましょう。
◆まとめ
・復習しないなら勉強しない方がマシ。
…かならず復習をしましょう。
・覚えられないのは勉強のやり方が悪いだけ。
…決して自分に問題があるわけじゃない。
・理解した「つもり」は危険
…自分がちゃんと理解できてるか常に疑うこと。