受験勉強を計画通り進めていくためには、しっかりとした目標設定が欠かせません。
というのも、目標設定の意識がないと、
「内容の理解」よりも「きれいな板書をとること」を優先してしまったり、
「返却された模試の復習」よりも「合格判定だけみて放置」してしまったりするからです。
こうなっては、本末転倒ですし、時間の無駄ですよね。
そういうわけで、今回は受験勉強で大切な目標の立て方について5つのコツをお伝えしたいと思います。
目標(課題)を紙に書き出す
目標設定するときは必ず紙に書き出してください。
というのも頭のなかにある状態では、目標の比較・検討しようがないからです。
数学でも、答えに至った結果や計算過程を求められますよね?
答えだけじゃ、正解していても点数がもらえません。
それと同様に、考えたことはドンドン紙に書き出していってください。
書き出すことで、課題が明確になるし、いいアイデアも思い浮かんでいくんです。
そうじゃないと、
「1時間同じことをグルグル何度も考え続けて、なんの進展もなかった…」
なんてことになってしまいます。
結果の目標ではなく、行動の目標にする
目標設定が下手な受験生は、「結果の目標」を立ててしまいがちなんです。
例えば、
・今度の模試で8割の点数を取る
・偏差値を60以上にする
・合格判定をAにする
とかです。
こういうタイプの目標を「結果の目標」と呼びます(あくまで僕が勝手に呼んでます^^;)。
結果の目標がよくないところは、
・やるべきことがハッキリしない
・目標を立てたところで、必ずしも結果が伴わない
ということにあります。
それよりも、「行動の目標」を立てるようにしましょう。
行動の目標とは、
・今月中に、英単語を100個覚える
・今週中に模試の復習をすべて終わらせる
・今日は過去問を2教科解く
とかです。
このように行動を基準にして目標を立てれば、今やるべきことが明確ですよね。
それに結果が伴わなかったときに、目標設定が悪かったということがわかるので、改善のしようがあります。
目標は、結果ではなく行動を基準にして立てるようにしてください。
なぜやるのか?理由を明確にする
もともとすべきでなかったことを能率・効率良く行うことほど無駄なことはない。
ピーター・ドラッカー
この言葉はめちゃくちゃ役に立ちます。
なので、ぜひとも口癖になるくらいまで覚えてほしいですね。
2次試験で必要のない科目を一生懸命勉強しても、全く無意味ですよね。
合格に対して1点のプラスにすらなりません。
…そんなことはわかってるよ!って言われてしまいそうですね^^;
でも、かつての僕がそうだったように、無駄な努力を続けている受験生は結構多いです。
目標を書き出した後は、「それはやる必要があるのか?」と常に自問するようにしてください。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。かなり役に立つと思います。
目標に優先順位をつける
一番大切なことは、一番大切なことを、一番大切にすることである。
スティーブン・コヴィー
こっちの言葉も役に立つので是非とも覚えてください。
受験勉強に限らず「あれもこれも」と、的を絞らずに勉強していると、結局全てが中途半端に終ってしまいます。
そうなってしまわないように、目標を立てるときはあらかじめ優先順位をつけておくようにしてください。
計画を立てる重要性は、誰だってよく理解していると思います。
ただ、計画通りに勉強が進められることってほとんどないんですよね^^;
たいていは、時間が足りなくなって予定が狂ってしまうものです。
僕自身も、計画したことがすべてその通りにうまく進んだことはありません。
だから、優先順位をつけておくんです。
僕の場合、科目ごとであれば、
英語>数学>理科(化学・物理)>国語>日本史
ってかんじに順番を付けてました。
「もうやり残すことはない」という状態で試験本番を迎えられる人は、おそらくいません。
時間が常に不足している以上は、いちばん大切なことをいちばん大切にする必要があります。
優先順位をつける癖を身に着けてください。
目標を今やるべきことまで落とし込む
目標を立てた後って、なんかスガスガシイ気分になりますよね。
だからといって、「よしっ、明日からやるぞっ!」となってはいけませんよ^^;
目標や計画を立てる理由は、「いまやるべきことを明確にする」ためです。
目的(=志望校合格)までの距離が遠くて、何から始めていいかわからないから目標設定するんです。
逆に言えば、どれだけ素晴らしい目標を立てても「いまやるべきこと」がハッキリしていなければ目標を立てる意味がありません。
目標を立てたら、いまやるべきことまで必ず落とし込むようにしてください。
やり方は簡単で、
・期限を決めて、そこから逆算する
・つねに余裕を持った計画にする
ということです。
例えば、「今月中に100個の問題を解く」とかだったら、100÷30≒3のところを、余裕を持って「1日4個の問題を解く」という計画にするといいでしょう。
まとめ:上手な目標設定でライバルと差をつけよう!
今回の内容をまとめます。
・目標を紙に書き出す
・結果ではなく行動の目標にする
・優先順位をつける
・なぜやるのか?を明確にする
・今やるべきことまで落とし込む
以上の5つが目標の立て方のコツですね。
勉強効率は大切ですが、どれだけ時間を効率よく使っても限界があります。
的を絞った目標設定で、ライバルと差をつけていきましょう。