受験競争で精神的に疲れている人へ

 

最近、精神的に疲れている人が多いなと思うことがよくあります。

 

今日も受験生の方とそんな話をしていたのですが、

「これは知らないと人生レベルで損するよな…」

と思うことがあったので、ここで共有します。

 

絶対知っておいてほしい内容です。

 

 

まず、Mさんからの質問です↓

はじめまして。地方の公立高校に通う高2です。

1年生のころから京大工学部を目指してはいるのですが、いつもD判定、良くてもDに近いC判定です。

 

担任の先生はいつもまだ間に合うとおっしゃるのですが、

逆にその言葉が、危機感を拭ってしまってまだ大丈夫〜みたいな気持ちになり勉強が手につきません。

 

もうこの状態が半年ほど続いています。

この状況を変えたいのですが、どのような心がけをすれば良いでしょうか?

 

様々な合格体験記を読んでいても、皆さん意志の強い方ばかりで、心構えが違うのだなと感じます。

 

それで、この質問に対して、

 

「締め切りが高3の受験という遠い先のことだから、やる気がでないんだと思います」とか

「まずは目先のテストや模試でいい点を取ることを目標に勉強したらどうですか?」

 

というふうに目標設定についてのアドバイスをしていました。

 

 

ただ、問題はそこだけじゃなかったらしく、

 

「テストで点数が取れないと、心が折れてしまいます」

「逆に、良い点が取れたら、それはそれで調子にのってしまって勉強しなくなってしまうんです」

ということで、

 

Mさんいわく、とにかく勉強する気になれなくて困っているんだそうです。

 

 

そんなわけで

「どんなアドバイスをしたらいいのかな?」

って考えながら、ずっと話していたのですが、

 

そうするうちに思い当たることがありました。

 

 

それは、

周りの人と比較しすぎて精神的に疲れているんじゃないか?

ということです。

 

 

それをMさんに伝えたところ、

Mさんなりにもすごく思い当たるところがあったみたいで、

「確かに疲れてます」という言葉が返ってきました。

 

 

僕がなんでそれに気づいたかというと、

Mさんは県内トップクラスの理数科の少人数クラスにいるそうなんですが、

 

学年順位のことや、クラス内の平均点の話を頻繁にされていたので、

それで「もしかして…」と思ったわけです。

 

 

僕は、よく

「偏差値や合格判定は気にしなくていいよ」

ということを言ってます。

 

その理由の一つは、勉強するうちに偏差値も判定も変化するし、本質じゃないからということなんですが、

もう一つは、

周りの基準で考えていると精神的に疲れるから

なんですよね。

 

 

 

まさに、今回のMさんのような感じです。

 

Mさんのクラスでは、例年クラス内の順位で「○○大学合格レベル」という暗黙のルールのようなものがあり、

そのせいもあって、順位を上げたり平均点を超えることに必死になっていたみたいです。

 

 

でも、順位や平均点って、自分じゃコントロールしようのないものじゃないですか。

とくに少人数クラスの順位になると、それが顕著に現れてきます。

 

 

というのも、

「その年の生徒が例年よりも極端に頭がいい人ばかり」ということは、

全国規模ではないものの、少人数だとあり得るんですよね。

 

全国模試とか入試の順位は人数が多いので、

ある程度は自分の頑張り次第で順位を上げることも下げることもできるのですが、

(志望校への合格は才能じゃないという理由がこれです)

 

少人数クラスになると、そこの生徒がすごかったら、

自分が頑張っても順位が下ることはフツーにありえるんですよね。

 

なので、自分じゃどうしようもない…という部分も出てくるわけです。

 

 

 

それで、ここからが本題なんですが、

「自分じゃコントロールできないことにこだわると、精神的にとても疲れる」

ということなんです。

 

これは心理学の用語で”学習性無力感”とか言われてるのですが、難しい話はおいときます。

 

とにかく、大事なのが、

自分じゃない”他人の基準”で判断していると、精神的にとても消耗して、

成績が上がり下がりにかかわらず、無気力になって勉強が手につかなくなる、、、ということです。

 

 

「なとなく勉強できない」と悩む人は多いのですが、

これはかなり重大な問題だと感じているので、ひきつづき解説しています。

 

続きますね。

他人との比較・競争という受験勉強の負の側面