「最下位」の人間に、勝ち目なんてないって思う?
でもね、「最下位」の人間には、
「最下位」の戦い方ってもんがあるんだよ。
(「この世でいちばん大事な『カネ』の話」より)
今回はおもろい本があったので皆さんにお勧めします。受験勉強の息抜きにでも読んでみてください。
この世でいちばん大事な「カネ」の話 – 西原理恵子
この本の著者である西原さんは「毎日かあさん」などで有名な漫画家さんです。この本では「お金」をテーマにして西原さんの仕事論や人生論が学べます。なので「将来のことは何も決まってない」とか「やりたいことが分からない」という人は読んでみて損はないと思います。
この本には勉強になる部分がたくさんあるんですが、受験生のみなさんにとって特に役立つのは西原さんが漫画家として生計を立てられるようになるまでの部分じゃないかなと思います。
現実を受け止める
「毎日かあさん」を知ってる人はわかると思うんですが、西原さんはお世辞にも絵が上手なほうだとは言えません。実際に、彼女が絵で成功することを夢見て上京し、美術大学へ行くため予備校に入ったとき、彼女の絵の成績は最下位だったそうです。
それでも現在、西原さんは漫画家として立派に活躍しています。何故でしょうか?
…それは「現実と向き合って、できることから積み重ねたから」だと思います。
このことについて詳しくは本を読んでもらうことにして、西原さんは自分が一生懸命書いた絵が予備校で最下位だと知って最初はひどく落ち込んだそうです(そりゃ当然ですね^^;)。でも彼女は決して諦めませんでした。
まず最初に、彼女は自分は絵が決して上手じゃないことをしっかり受け止めて、自分がどうダメなのかを客観視する練習をしたそうです。
この「現実を受け止める」ということは受験でも大切なことです。自分の勉強が足りていないために点数が取れなかったことを認めずに、偶然や周囲のせいにする人がいます。でもそんなことでは成績が上がるはずなんてありません。
成績を上げるための第一歩は「現実を受け止めて、すべての責任は自分にある」ということを受け止めることから始まります。みなさんは「~のせいで…」とか口にしてませんか?少しずつでいいので自分のことを客観視するようにしてみてください。
できることから積み重ねた
西原さんは絵の才能がないことを受け止めた後に、それでも絵でご飯を食べていくためにできることから積み重ねました。具体的には営業活動といって、仕事をもらうためにいろんな出版社を回って自分を売り込んだそうです。
彼女はそうやって何とかもらえた仕事に対して自分にできる精一杯の工夫を凝らすことで、次第に仕事が舞い込んでくるようになり、24歳のときには「ヤングサンデー」という大手の出版社の連載を受け持つほどになれました。
普通なら自分に才能がないとわかると諦めてしまいますよね。そうでなくても悩んでしまって何も手につかなくなってしまいます。でも彼女は自分のできることから諦めずにコツコツ積み重ねたのです。
受験でも全く同じです。多くの受験生は模試などの判定が悪いとそこで諦めてしまって志望校を下げてしまったり、合格できるか不安で勉強が手につかなくなってしまいます。でもそれだと合格できる可能性は0ですよね。
今できることを確実に積み重ねていってください。そうすれば必ず合格できます。いま学力が伴っていなくても心配しないでください。大丈夫です。僕もずっと京大模試がD判定でしたが、しっかり合格できました。
自分にできることを一歩ずつ確実にこなしていくことで必ず道は開けていきます。
まとめ
・現実をしっかり受け止める。自分の実力を客観視する
・できることから一つずつ積み重ねる。そうすれば心配しなくても道は開けてくる
これからは僕が本を読んで学んだことの中からも、受験に役立つ知識を伝えていこうと思います。気になる本があれば勉強の息抜きに読んでみてください。本から学べることはたくさんあるので。