他人との比較・競争という受験勉強の負の側面

 

前回の続きの話になります。

まだの方は、こちらの記事をお読みください↓

受験競争で精神的に疲れている人へ

 

前回は、Mさんの悩み相談から、

「自分じゃコントロールできないことにこだわると、精神的にとても疲れる」

「周りの基準じゃなくて、自分の基準で判断できるようになろう」

ということを話しました。

 

 

ちなみに、前回の話でいうなら、

  • 周りの基準
    • 周りと比較して自分の評価を下すこと
    •  例えば、クラス内の順位・クラスの平均点
  • 自分の基準
    • 過去の自分と比較して自分の評価を下すこと
    • 自分の点数の伸び・解けるようになった問題数

…というかんじですかね。

 

 

そして、やっぱりこの時期、みんな程度は違えど同じ悩みを抱えているようです。

いただいた感想でこんなのがありました(Uくん・高3)↓

最近、かなりそのことを考えてて疲れてた自分にはとてもタイムリーな記事でしたw

周りに囃し立てられようが、周りの勉強時間見ようがあまり関係無いですもんね…。

分かってはいるのですが凄く悩まされますけど…。

 

 

「分かってはいるのですが凄く悩まされますけど…。」

という言葉が、ぼくも本当に共感できますね。

 

というのも、こんなエラソーなことをいっている僕自身、

注意しないと周りの基準で考えてしまうことがよくあるからです^^;

 

 

これは、ある意味仕方ないですし、受験勉強の負の側面だと思っています。

 

 

一度でも必死で受験勉強した経験があると、自然と”比較・競争”の考え方に染まってしまって、

他人の基準でしか判断できなくなってしまいやすいです。

 

だって、入試は学生を落とすためにあるわけですからね。

 

 

で、この考え方が行き過ぎると、

「勉強が手に付かない」「プレッシャーで苦しい」「燃え尽きた」

となってしまうのです。

 

 

これは別に、成績が良い・悪いは関係ないと思います。

 

周りからも「いまの成績なら大丈夫、合格できるよ!」と言ってもらえたとしても、

なんとなくボンヤリして気合が入らない、という人は多いですから。

 

 

 

僕も、油断して他人の基準のワナにハマってしまうことがよくあります。

 

 

ついこの前は、知り合いの方に注意してもらって直しました

(まあ、注意というほどではなかったのですが)。

 

 

ちなみに、その知り合いの方は、

僕とは別の大学の博士課程の方で、物理を専門にしているのですが、

 

元々小学生のときから趣味でゲームを作っていて、

数学や物理に興味を持ったのも、ゲーム作りがキッカケになったそうなんです。

 

 

頭の柔らかい、とても優秀な人です。

 

その方いわく、

「キャラクターを移動させるために加速度の概念を知ったし、剣の当たり判定を作るために三平方の定理を学んだ」

のだそうです笑

 

 

で、こんな話を聞くと、

「自分とはレベルが違うなあ…」って(僕も含めて)思いがちなんですが、

それがすでに他人の基準でしか判断できなくなってる証拠なんですよね^^;

 

 

きっとその方は、周りと比べて競争しながら、ゲームを作っていたわけじゃないと思うんです。

 

そうじゃなくて、楽しいから自然とやっていたと思うんですよね。

だって、最初は誰もが初心者ですし、人と比較してたらゼッタイ途中で挫折するから。

 

 

つまり、その方は周りの基準じゃなくて、自分の基準で判断してゲームを作っていたわけです。

 

 

 

それで、僕のブログの読者さんにも、

周りの基準で判断して、自分を追い込みながら我慢して進むんじゃなくて、

自分の基準で判断しながら、自分の成長を楽しんで進んでいってもらいたいんですね。

 

 

そしたら、その優秀な方が自然と専門知識を身に着けていったように、

自然と成績が伸びていって、気づいたら合格してると思うのです。

 

 

まあ、こういう話をすると、

「そんな甘い話なんてないよ・・・」って声が聞こえてくるのですが、

僕は別に「努力せずに~」とか「楽して~」みたいなことが言いたいんじゃありません。

 

 

努力はもちろん必要だし、楽に成績は伸びないけれど、

 

でも、自分の基準で判断して頑張っていると、

自然で心地よい疲れを感じるだけで、決して精神的に疲れたりしない

ということが言いたいんです。

 

 

周りの基準で判断して、自分を追い込みながら頑張るのはイバラの道です。

大学受験まではそれで大丈夫だったとしても、その後のところで必ず破綻がやってきます。

 

そんな話を続きでしていこうと思います。

 

 

続きます。