「わかる」勉強と「とける」勉強

 

今回は、ぼくがたくさんの受験生を観察して、最近になって感じたことを書いてみようと思います。

大事なことなので、ぜひとも読んでほしいな、と思います。

 

「わかる」勉強と「とける」勉強

 

僕のブログやメルマガを読んでくださっている方は、もう既に理解できていると思いますが、

受験勉強には大きく分けて二種類のものがあります。

 

ひとつは「わかる」勉強で、もう一つは「とける」勉強です。

 

「わかる」勉強=学習内容を理解する

「わかる」勉強というのは、簡単に言うと、学校や塾・予備校の授業でやるような学習内容を理解する勉強です。

 

  • 関係代名詞や微分・積分のように、よく知らない概念を理解する
  • 問題の解き方について具体的に解説してもらい、理解する

こんなふうに、なにごとも納得して理解しなければ記憶に残りませんし、問題だって解くことはできません。

 

だから、これは勉強において欠かせないステップなのです。

(ちなみに、「学校の授業なんて…」と言われる方も多いのですが、現役生は学校中心に勉強を進めていったほうが効率がいいですよ。)

 

 

ただ、授業のときは理解できたのに、いざ試験になると問題が解けない…なんて経験はありませんか?

つまり、「わかる」勉強だけじゃ問題は解けないのです。

 

「とける」勉強=実際に問題を解けるようになる

そこで「とける」勉強の出番です。

「とける」勉強というのは、学習内容を自分の身体の底に落とし込んで、知識を使いこなせるようにし、実際に問題を解けるようになるための勉強です。

 

  • 英単語・英文法を、英作文の中で使いこなす練習をする
  • 数学の問題を読んで、解法を思いつき、カンペキな答案を作る練習をする

こんなふうに、いくら授業で学んだことであっても、自在に使いこなせなければ点数には結びつきません。

だから、成績をあげようと思ったら、必ず自分で「とける」勉強をしなければならないのです。

 

※ちなみに、自習しているからといって「とける」勉強になっているとは限りません。

自習で「分かりやすい○○」というような解説本を読んで理解しても、問題が解けるのとは別の話ですよね。

「とける」勉強というのは、知識を吐き出して、実際に問題を解いていく勉強のことです。

 

僕がこれまで伝えてきたこと

 

この「わかる」勉強と「とける」勉強の違いについては、デキる受験生なら「何をいまさら…」と感じることでしょう。

 

ただ、僕が受験勉強の情報を発信しているイチバンの理由は、

「勉強しても成績が上がらない」という状況をなんとかして改善したいからです。

 

だから、僕はこれまでデキる受験生というよりは、(どちらかと言うと)デキない受験生に焦点を当ててきました。

 

 

そして、そんな人を観察すると、「とける」勉強が圧倒的に不足していることが多かったのです。

 

そんなわけで、ぼくはこれまで「とける」勉強について、(デキる受験生なら既に知ってるかもしれませんが)その重要性と方法を伝えてきました。

 

誰にも答えられない質問

 

最近では、それが少しは伝わってきたのか、
これまでよりも自習する上での相談が増えたように思います。

 

例えば、こういう悩みです。

  • 「試験本番までの勉強計画をどう立てたらいいですか?」
  • 「いま、どの科目を優先して勉強したらいいかわかりません」
  • 「数学が苦手なんですが、どうすれば得意になれますか?」

 

しかし、残念ながら、こういった質問は答えることができないのです。

これは別に、僕だから答えられないのではなく、誰も答えることができないのです。

 

ちなみに、イジワルをしてるわけでもないですよ^^;

答えてあげたい気持ちでいっぱいなのですが、答えられないのです。

 

 

まあ、ざっくりとした方針だったり、やるべきことについては答えられるのですが、

その人の悩みを根っこからすべて解消することはできません。

 

 

それは、一体なぜなのでしょうか?

 

 

 

…で、ここで長くなってきたので、続きは別記事にしますね^^;

 

 

なので、その理由について、少し考えてみてください。

続きの話をするときに理解が深まるかと思います。

 

続きはこちら↓

誰もが簡単に成績をあげられる勉強法が存在しない理由